充実した「こころの授業」
担任の先生方で子ども達に必要だと思い、希望・実施した1コマ(出前授業)をご紹介します。
ふくしま子どもの心のケアセンターより臨床心理士をお招きしての「こころの授業」です。これは、思春期の入口にいる子ども達が、自分の心の有様に戸惑うことなく向き合い、明るく人とのコミュニケーションをとり、小さなことで自分も友だちも傷つけることがないようにと願い、専門家の方をお呼びした授業です。以下、UnitA,B2つのグループの様子をお伝えします。
UnitAのグループは感情のコントロールについて学びました。
怒りの気持ちがわくのは自然なことだけど、その気持ちをどう表現したら良いのか、どう付き合ったら良いのか考えました。
場面に応じた上手な話し方を考えたり、相手とうまくやりとりをするためには怒りの気持ちを落ち着けたり、リラックス法を取り入れたり、相手に気持ちを伝えたりすることが大切であることを学びました。
UnitBのグループは心のメッセージ(くせ)を知って客観的にとらえ、考えの幅を広げ、別のメッセージに変えられると心が楽になることを学びました。
特に、ネガティブな気持ちが起こりやすい時に現れやすいメッセージ(クセモン)を知って、自分の心にはどうか、どんなメッセージ(クセモン)が現れがちかを確認し、別のメッセージに変える練習をしました。
どちらの授業も、同じ場面であっても人によって考え方・気持ちはバラバラなことに気づくことができ、自分も相手にも心地よい声のかけ方、過ごし方、コミュニケーションのとり方を考えるきっかけになりました。また、「授業を受けて気持ちが楽になった」「心の整理整頓になってとてもよかった」「普段の生活でも活かしていきたい」といった感想がありました。
事前にどちらの授業を受けたいか自分たちで選ばせたのですが、終わった後はお互いにどんなことを学んだか聞き合い、教え合うなど今回の「こころの授業」は子どもたちのこころに良い働きかけができたようです。詳細についてはお子さんに聞いていただければと思います。
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