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こんなことがありました! 日誌

校長室から 6/6

2022年6月6日 08時36分

R4.6.6. 校長室から
うみの杜水族館のアトラクション
仙台うみの杜水族館では、イルカやアシカのショーを見ることができます。昨年度もこのショーを見て大いに感動をしました。実は、私、こういった水族館のアトラクションが大好きです。
◇観客の上空(屋根のない青空)を4~5回旋回し、トレーナーの腕に戻ってくるルリコンゴウインコ。
◇3本目の輪だけを首キャッチできず、「マズい!」と慌てて取りつくろうとするアシカ。
◇両ヒレと両腕で抱き合い、水面を回転し、あたかも恋人同士に見えるトレーナーとイルカ。
 このような動物と人とのアトラクションを見る度に、「一体どれほど練習したのだろうか」「動物はかわいいけど、それだけではきっとできないだろうなぁ」と、飼育されている方々やトレーナーさん達に尊敬の念を抱きます。それと同時に、自分が今まで担任として携わってきた子ども達に失礼なことはなかったか・・という自責の念にもかられます。私には、トレーナーと動物達の関係が、教員と子ども達の関係に重なって見えてしまうのです。
 前回、仙台うみの杜水族館のアトラクションを見たのは11月。それから、おおよそ6ヶ月の時が経ち、アトラクションはどう変化したのだろうか。その変化を楽しみに観覧しました。ルリコンゴウインコ、アシカ、イルカはそれぞれに安定した芸を見せ、より一層表現上手になったように感じました。プログラム自体も中身が変わり、日々の努力をうかがい知ることができました。
 ひと通りプログラムが終わり、客席で見ていた方々が退席していった頃合いを見て、直ぐ近くに居たトレーナーさんに「プログラムはどの程度の期間で入れ替えるのですか?」と質問をしてみました。すると驚くべき答えが返ってきました。「1日5回イベントがあるときは、5回それぞれにプログラム内容を変えています。」という事でした。驚いているとトレーナーのお姉さんは、「変化をつけて刺激を与えないとイルカやアシカ達が『あ~、次これだなぁ・・』と先読みをしてしまってテンションが下がってしまうんです」と、説明してくれました。場合によっては、アトラクションが始まってから、トレーナー同士でアイコンタクトをとって、その場でプログラムを替えることもあるとのこと。ただただ驚きました。
 私は以前から、水族館等のトレーナーさんは教育者だと感じていました。むしろイルカやアシカ、インコなど、言葉が通じない相手に物事を教えるという点では、より難しい事をおこなっている・・とも思っておりました。就いている職業は違えど、根っこは同じ・・と、今回再認識いたしました。
 何かを学ぼうとしたとき、専門分野をとことん追求する事は大切です。しかし、同時にもっと視野を広くして、様々なことに興味を持ち、一見関わりのなさそうな分野からも吸収できる・・そんな子ども達になってほしいと常々思っております。今回もまた、水族館の動物達、トレーナーさん達から、貴重な事柄を学ぶことができました。