こんなことがありました!

校長室から 1/18

学校にとっての3学期

 1月11日(火)子ども達が全員登校し、3学期のスタートを切ることができました。事故や怪我、病気の連絡も無く冬休みを過ごせたことに、心より感謝いたします。本当にありがとうございました。
 3学期は最も登校日数が少ない学期であり、1年間のまとめの学期でもあり、新年度に向けての準備もおこなわなくてはならない学期でもあります。特に教職員にとっては、次年度の計画を立てる大切な時期となります。
 2学期末に保護者の皆様に学校評価アンケートをお願いいたしました。その結果を1月11日付けの文書でお知らせいたしました。今年度の学校経営について高く評価していただいたこと、本当に嬉しく思っているところです。
 その学校評価の中で、あまり高い評価とはいえない項目がありました。それは「進んで読書に取り組んでいる(月2冊以上)」の回答でした。令和2年度との比較ではわずかながら上昇してはいますが、全体の評価から見ると相対的に低い評価結果となりました。この結果は、本校だけの問題ではありません。私が勤務してきた学校の学校評価の結果を思い出しても、どの学校でも評価の低い「読書離れ」「活字離れ」を示していました。本を読む、マニュアルを読む、レポートを読む等の、活字を読むことは、社会に出てからも当然のように必要になってくることです。もちろんITは進化しているので、本を読み上げてくれるオーディオブックや、全てのテキストをまるで生の人間が読んでいるように読み上げるアプリケーションもありますので、自分で読まなくてもなんとかなりそうな気もいたします。しかし、買ってきた家電製品のマニュアルをスマホを使って音声化させて理解するというのは、便利なような気もいたしますが、自分の目で見て読んで理解する方が遥かに簡単だとも感じます。
 近年の若者の読書離れは深刻です。インターネットで『読書離れ』に関わることを検索すると、「読書離れをいかにして防ぐか」「読書感想文が元凶である」「親の読み聞かせが効果的である」等の記事が何千件とヒットします。この「読書離れ」は、子ども達を取り囲む社会的要因や、それぞれのご家庭の状況、価値観の多様化などが複雑に関わり合っているので、簡単に解決できると考えてはおりません。ですが、子ども達が「活字離れ」を起こさないよう、スマホなどのIT機器も便利だし、読書にも価値があると感じることができるよう、学校としても様々に対策を講じていきたいと考えております。

 新型コロナウイルス感染症のオミクロン株が世界的に猛威を振るっております。学校としましては、今までと同様、十分な感染対策を講じながら教育活動を進めて参りたいと考えております。オミクロン株は風邪症状に極めて近い発症の仕方であったり、自覚症状が無い場合があります。学校でも、子ども達の体調には十分注意して観察して参りますが、ご家庭でも十分にご注意くださいますようお願いいたします。よろしくお願いいたします。