こんなことがありました!

校長室から

R5.2.21 校長室から

 子ども達の成長を実感するときがあります。もちろん学習発表会等の学校にとっては大きな行事の場で感じることは当然ですが、何気ない日頃の1コマにそれを感じたとき、子ども達が力をつけていることを強く実感します。
 先週の金曜日、2月17日(金)裏磐梯スキー場で『冬の自然に親しむ会』を行いました。午前中の前半はスキー、後半はそり滑り、昼食をはさんで午後は雪像作りと、忙しくも充実した1日の活動でした。
 特に午後から行った雪像作りは、4グループに分かれ協力しながら設計図に沿った像を作っていくという、難易度の高い共同作業でした。裏磐梯スキー場のスタッフさんが、裏磐梯小の雪像作りのために2m弱の雪山を複数個作っておいてくださったので、まずは、自分たちの作りたい雪像の形を考えどの雪山を選ぶか。次に、雪山のどの方向を正面とするのか、もともとの雪山の形をどう生かしていくのかをメンバーで共通理解する。そして、どの道具を誰が使ってどの順番で作業していくのか、それを大まかに理解・納得した上で作業に取りかかる・・という段取りを、各グループ子ども達の判断で開始していました。『大きく削る』等のパワーが必要な場面で教職員が手を出すことはあっても、見守ることを基本として口出しはしませんでした。ウサギの耳が長くならない、頭と体のバランスが悪い、削りすぎてしまって作り直し・・等々、トラブルが頻発しました。しかし、上級生を中心にその都度対応し、雪像が完成したのでした。途中、その形はもう無理なんじゃないか!!と思う場面もありましたが、子ども達の力の結集で、雪像は完成したのでした。私は、その紆余曲折、試行錯誤の過程を見ながら、子ども達の思考力、機転、判断力にただただ感心していました。できあがりの雪像画像はホームページ上にありますのでご覧ください。
 冬の自然に親しむ会の閉会式で各学年一人ずつ感想を発表しました。スキーやそり滑りの感想を発表する子ももちろんいましたが、半数の子ども達は雪像作りの感想を語っていました。みんなで協力して作れたのが楽しかった。難しかったけど楽しかった。色付けが予想外に上手くいった・・等。子ども達が本当に感じたことを、飾らず、そのままダイレクトに聞けるというのは楽しいものです。
 今年度裏磐梯小学校では、感想発表や感謝の言葉等人前で話す場合、原稿を作らず子ども達の生の言葉を生かすことにしてきました。ノー原稿には、原稿を持たない=原稿を暗記しておくという場合にも使用されますが、本校では原稿を暗記するのでは無く、本当に感じたことをその場で考えて話すことを指導してきました。子ども達の生の言葉は素晴らしいです。私達の想像を超える『思い』を伝えてくれたり、過程の出来事を教えてくれたりします。何より聞き手が、いったい何を話すんだろう?と興味津々で、前のめりで聞いてくれます。そんな子ども達の成長した姿をちょくちょく見かけると本当に嬉しくなります。現在学校では、令和5年度に向けた計画を作成しているところです。裏磐梯小学校として、こんなことができるんじゃないか、こんな見学場所がある等のアイディアがありましたら、是非お寄せください。お待ちしております。