校長室から 5/30
修学旅行を通して感じたこと その2
前回は、小規模の学校だったからこそのメリットをお伝えしました。今回は、修学旅行の価値に関わる内容です。
修学旅行が終わり帰校した際、2日間添乗してくださった東武トップツアーズ会津支店の支店長吉田さんがこんな話をされました。
学校に戻る途中の『道の駅 土湯』で、ある子に「どう、うちに帰りたいかい?」と尋ねたところ、「ここまで来ると、もう家に帰りたいです!」と応えてくれました。同じ子に、仙台に居るときに同じ質問をしたときは「もう何泊かしたいです!!」と応えてくれていました。
旅行や旅をしている最中はそれが楽しくて、この時間が続けば良いなぁと感じるものです。また同時に、ある瞬間に家がいいなぁとも感じるものです。私は、それが旅行や旅の価値だと感じています。
違う土地に行って、その土地の文化や人に触れ、そこの良さを味わう。それはとても大事なことです。同時に、違う土地に行ってみて、距離をおいて考えるからこそ、自分の故郷の良さや家族の温かさを再発見できるものと思っています。みなさん、ぜひ色々なところを旅行したり暮らしたりしてみて、それぞれの良さを味わってください。
私は吉田さんの話を聞いて、本当にそうだなぁ・・吉田さん良い話するなぁ・・と感じておりました。修学旅行は1泊2日という限られた時間ではありましたが、子ども達にとっては、新たな視点で裏磐梯を見つめるきっかけになったのではないでしょうか。
今回の2日間の修学旅行の行程には、5・6年担任のアイディアが十二分に生かされておりました。担任の提案に、業界のプロの吉田さんもただただ驚くばかりでした。
○有名店で牛タンの昼食を食べさせる。
○SS30(エスエスサーティー)で仙台市を一望させる。
○海鮮せんべい塩竃で、せんべい焼き体験をさせる。
・・等のわがまま企画を逆提案。オリジナリティーにあふれた日程を提案しました。もちろんそれを実現しようと東武トップツアーズの吉田さんも懸命に頭をひねってくれました。豊かな発想と、それを実現しようとした緻密さ、そして機動力ある学校規模があってこその修学旅行だったと自負しております。
ふるさとの良さの再発見、思考を巡らし試行錯誤することの価値。とても価値ある裏磐梯小学校らしい修学旅行となりました。
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