校長室から 9/21
あいさつ運動
裏磐梯小学校では5・6年生が中心となってあいさつ運動をおこなっております。5・6年生の9人が2つのグループに分かれ、各教室を訪問し朝のあいさつをおこなってくれているのです。もちろん校長室にも朝のあいさつに来てくれます。
週ごとに2つのグループがローテーションするので、5・6年生の顔と名前を覚えるのにうってつけだなと思っておりました。元気よくあいさつしてくれる子ども達の姿は、とてもすがすがしいものがありました。
しかし、早々に「あいさつだけをしていくのはもったいないなぁ」と感じ、校長室に限っては、<あいさつの他に何か一言付け加えて話す>とルール変更をしました。自分の趣味や特技について話す子、昨日家に帰ってしたことを話す子、飼っているペットについて話す子。そんなやりとりを通して、子ども達はどんな生活をしているのか、どんなことを感じているのかが少しずつ分かってきました。私も子ども達の話を一方的に聞くだけではなく、「さっき○○って言っていたけど、実は校長先生もさぁ・・」等とその話題で会話が成立するよう働きかけてきました。
2ヶ月ほどそのルール<あいさつの他に何か一言事付け加えて話す>を適用していたのですが、会話を成立させるきっかけ作りは子ども達にやってほしいと考え、7月から<あいさつの他に何か一言事付け加えて話し、さらに内容に応じて校長に話を振る>と再度ルール変更をしました。すると、子ども達はこのように話してくれるようになりました。
「私の家では犬を飼っています。その犬は・・・(中略)・・・です。校長先生は、家で犬を飼っていたと思いますが、どんなときにかわいいなぁと感じますか?」
「ぼくは夏休みに怪我をしてしまいました。・・・(中略)・・・。校長先生は、最近何か怪我をしたことはありますか?」
子ども達はいつでも熱心に話を聞いてくれますが、自分から振った話に相手が応えてくれているときは、いつも以上に興味を持って聞いてくれます。一緒にいる子ども達も、大きくうなずきながら興味津々に聞いてくれています。
学校教育の中で、授業はとても大切である(=生命線である)と常々思っております。裏磐梯小の先生方の授業もとても質の高いものであると自負しております。その質の高い授業の中で、子ども達のコミュニケーション能力が高まると思っております。同時に、日常生活の中でもこの会話力(=コミュニケーション能力)を高めることができれば、将来本当に役立つ力を身に付けさせてやることができる・・と思っております。
ぜひご家庭でも、我が子に話を振る、家族に話を振る、それを誰かが拾ってさらに話題を広げる等して、話に花を咲かせてみてください。その積み重ねが子ども達に力をつけていくであろうと私は信じております。
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