こんなことがありました! 日誌

わくわく182 50m海苔巻き作りに挑戦!

2025年10月26日 16時27分

 文化祭終了後、中学校に隣接している北塩原村自然環境活用センターに場所を移し、「30年の歩みを振り返り、未来を語る」と題して「50m海苔巻き作りと豚汁ぶるまい」を行いました。この企画は、本校が創立30周年という節目を迎えたことから、生徒はもちろん保護者や地域の方々にも思い出に残ることはできないかと考えたところがスタートでした。海苔巻きの長さを50mとしたのは、これまでの30年に感謝し、そしてこれから20年は学校が続きますようにとの願いを込めたからです。

 文化祭当日は、生徒も保護者も発表に全力投球で何も準備できないということで、今回、校長が以前勤務していた学校でお世話になったというご縁にすがり、大玉村のあだたらの里直売所の矢吹吉信店長や本宮市の荒川幸則様、昭和村の民宿松屋の羽染豪様に調理の準備をお願いしました。また、特注の海苔については、こちらも校長が新採用として相馬市に赴任した際の教え子という縁に甘えて、(株)サンエイ海苔の立谷甲一社長室長様に準備していただきました。さらに、お米に関しては、JA会津よつば北塩原支店様とあだたらの里直売所の矢吹店長様からご提供いただき、2村のお米を合わせて炊き上げました。大玉村は本村と「災害時相互支援協定」を結んでいるというご縁があります。その他、前PTA会長の佐藤智之様より大根や白菜を、あだたらの里直売所様からごぼうや人参、里芋、長ねぎなどをご提供いただきました。多くの方々のご支援ご協力によって今回の企画は動き出し、生徒たちに「人とのつながり」が最も大切であるということをこのような形で示すことができました。

 文化祭が予定よりも早く終わったので、中学生も会場に駆けつけ準備を手伝いました。保護者やお招きしたご来賓の方々にも列に加わっていただき、荒川様から巻き方の説明を受け、校長のかけ声に合わせて巻き上げました。全員で持ち上げたときには大きな歓声が上がり、会場が一体となった瞬間でした。1本25cmほどに切り分けられた海苔巻きを、みんな大きな口を開けて美味しくいただきました。この日は強い雨が降り、普段以上に寒さを感じる天候でしたが、温かくて美味しい豚汁をふるまっていただき、心も体も温まりました。村の社会福祉協議会様より災害時用に使う大鍋をお借りして100人分の豚汁を作りましたが、おかわりがたくさん出たこともあってほぼ食べきることができました。昭和村の羽染様の味付けにみんな虜になったようでした。70名みんなで食べた海苔巻きと豚汁は、間違いなく思い出に残ることでしょう。

 本校は、現在全校生10名という極少の小規模校です。他の学校のような経験をできないことは多々あります。ですが、周りの力を借りれば、様々な体験もできますし、感動も得られます。そのためには「人とのつながり」が必要であり、欠かせないということを認識しなければなりません。生徒たちには、決して独りよがりにならず、他者と誠実に向き合い、感謝の心を持って接することができるような人間へと成長してほしいと願っています。今回の体験が少しでも生徒たちの心に残ってくれたら嬉しいです。

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