こんなことがありました!

虫眼鏡 水溶液には、金属を変化させるものがあるのだろうか。(6年理科)

 6年生は、前の理科の時間までにリトマス試験紙やムラサキキャベツの汁、BTB溶液を使った実験を通して、塩酸などの水溶液や酢、カビハイターなどの身近な水溶液は、「酸性・中性・アリカリ性」に仲間分けできることを学びました。でも、それぞれの水溶液はどんな働きをするのだろう。中性の水溶液は、食塩水や水など飲んでも大丈夫なものの感じがするし、酸性の水溶液の仲間の酢は、台所のシンクの汚れをきれいにしてくれる。そういえば、歯を溶かすのは酸だ。アルカリ性の水溶液の仲間のカビハイターやマジックリンなどは、汚れやカビをきれいにする時に使われる。こんな話し合いをした後、酸性雨によってツツジの花の色が変わることがあること、また、金属でできた像全体に同じく酸性雨によって白い線が無数にできることがあるなど教科書の資料を提示しました。「なぜ、雨が酸性になるの?」「・・・・・。」「今、大気中で量が増えて問題になっている気体はない?」「あー。二酸化炭素だ。二酸化炭素が水に溶ければ炭酸水になり、酸性だ。」「先生、炭酸水を花びらにかけると色が変わるのかな。金属にかけると金属に白い線がついたりするのかな。」こうした話し合いの後、今まで調べてきた5つの水溶液の内、酸性の性質を持つ炭酸水と塩酸を鉄(スチールウール)とアルミニウム(アルミ箔)を入れた試験管に注いでみることとしました。実験を開始してすぐに変化が現れたのは、塩酸を注いだスチールウールでした。さかんに泡を出しています。ところが、塩酸を注いだアルミ箔、炭酸水を注いだスチールウール、アルミ箔は、ほどんど変化がありません。反応を早めるためにそれぞれの試験管をお湯であたためてみました。すると、塩酸を注いだスチールウールやアルミ箔からは激しく泡が出て、ついには見えなくなってしまいました。炭酸水を注いだ方は、依然として変化が見られませんでした。水溶液の中には、金属を変化させるものがあるようです。ところで、塩酸の中で、その姿が見えなくなってしまったスチールウールやアルミ箔はどこに行ってしまったのでしょう。まだまだ、追究は続きます。