こんなことがありました!

鉛筆 稚心【ちしん(おさない心)】を去る

 3月16日(火)に裏磐梯中学校で2年生を対象とした「立志式」を行ったというHPの記事を読んで、思い出した言葉があります。それは、ある市で行っていた「立志式」で毎年生徒達に話される「稚心(ちしん)を去る」という言葉です。これは、幕末に生きた橋本佐内(はしもと さない)が15歳の時に記した「啓発録」という書物の中に書かれています。左内は、福井藩の医者の家に生まれましたが、国の政治にまでかかわるようになります。そして、西郷隆盛が尊敬する人物として挙げるほどの人になりました。左内がこの言葉の中で言いたかったことは、「夢をかなえるには、幼い心を捨てることだ。」ということです。佐内の言う幼い心とは、竹馬や凧揚げなどの遊びを好む心、お菓子などを欲しがる心、また大人の眼を盗んでは仕事や勉強をさぼり、そのくせ困ったことがあればすぐ大人に頼ろうとする心、また、厳しい指導を恐れ、親の膝元に隠れようとする心などだそうです。こうした心は、幼い時は許されても、いざ、夢に向かって一生懸命勉強しなければならない年頃になってこのような心が残っているようだと何事も上達せず、とても人の役に立てる人にはなれないということだそうです。

 「稚心(ちしん)を去る」大事にしたい言葉です。