こんなことがありました!

虫眼鏡 校庭には水たまりができるのに、なぜ砂場には水たまりができないのか。(4年理科)

 4年生は、7月5日の雨降りの日に、校庭に出て地面の様子を観察しました。そして、雨水は高いほうから低い方に流れること、また、雨水は低い所に集まってたまることを確かめました。この観察の際に、子ども達に一つの問いかけをしました。「校庭の低い所は水がたまって水たまりができているのに、砂場の低い所には、水たまりはできていません。なぜでしょうか。」子ども達は、そんなの当たり前とばかりに考えを話してくれました。今日のめあては、そのことについて実験を通して確かめていくことです。子ども達の考えは、砂場の砂は、校庭の土と比べて一粒一粒が大きいから、隙間がいっぱいあるから水がしみこみやすいということでした。本当に、砂場の土は、校庭の土より一粒一粒が大きいのか、実際に虫眼鏡を使って観察してみました。「先生、触ってもいいですか。」という声が上がったので「はい、どうぞ!」と答えました。観察した子ども達からは、やっぱり、砂の方が粒が大きいという結果が聞かれました。

 では、本当に粒の大きい砂の方が水はしみこみやすいのか、実験を行いました。どんな実験かというと、校庭の土と砂場の砂、それぞれ100㎤をガーゼをしいたロートに入れ、そこに同時に100mlの水を流しいれ、しみこむ時間を測るというものです。 「えー。校庭の土は、こんなに水がしみこまないの?」「砂場の砂は、もうしみ込んだよ!」「うわーほんとだ、速い!」、こうした子ども達の驚く声は、われわれ教員にとって大好物です。結果は、以下の通りでした。

砂場の砂に水がしみ込む時間 A班(  44秒06   ) B班( 33秒04 )

校庭の土に水がしみ込む時間 A班( 3分35秒35  ) B班( 3分04秒49 )

やはり粒の大きい砂の方が水はしみ込みやすいようです。

 この実験の後、子ども達からは、以下のような疑問や要望が出されました。 

◎ 「(100mlの水を入れたのに、出てきた水は100mlより少ないのを見て)、このままもう少し時間がたてば、足りない水が出て来るのかな。」・・では、もう少しこのままにしておいて、後で様子を見ることにしましょう。

◎ 砂より大きい粒だったら、もっと速く水はしみこむのか、粘土には、水はしみこむのか、試してみたい。

 ・・・・では、次の時間に実験してみましょう。

 最初は、そんな実験知ってるとばかりに、あまり興味がわかないというそぶりを見せていた子もいましたが、意外と盛り上がりを見せた実験になりました。