こんなことがありました!

虫眼鏡 実験はおもしろい・・・。(6年理科)

 6年生は、「物の燃え方と空気」の単元の学習を一通り終えて、発展的な実験を行いました。

1つ目の実験は、「空気の中の窒素は、燃えたあとどうなるか」を確かめる実験です。

 子ども達は、燃える前の空気と燃えた後の空気を比べると燃えた後の空気は、酸素の割合が減って二酸化炭素の割合が増えることを、酸素の気体検知管と二酸化炭素に気体検知管を使って調べました。この実験の際に、ある子から「先生、窒素の気体検知管はないの?窒素の割合はどうなるの?」という疑問の声が上がりました。酸素だけでなく、窒素も二酸化炭素に変わったのではないかと考えたわけです。確かに、酸素と二酸化炭素の割合の変化だけを調べるのは片手落ちの気がします。しかし、この答えは、今までの学習をよく振り返ればわかる問題です。今回、水上置換の方法で窒素を集気びんに集め、その中にろうそくの火を入れるとすぐに消えることを再確認しました。当然、その集気びんの中に石灰水を入れても石灰水は白濁しません。こうしたことから、窒素の中では火は燃えないし、窒素が二酸化炭素に変化することはないことを考えさせました。

2つ目の実験は、「物を燃やすと、必ず二酸化炭素ができるか」を確かめる実験です。

 今までの学習では、ろうそくを燃やしてきました。今回燃やす物は、段ボール(紙)、わりばし(木)、脱脂綿、そしてスチールウール(鉄)です。「鉄は、燃えないんじゃない。」という意見も出ましたが、酸素中では、ろうそくが激しく燃えたことを思い出させ、スチールウールは酸素中で燃やすことにしました。以下、実験の様子を写した写真です。

 段ボール、割りばし、脱脂綿を燃やした後の空気に石灰水を入れると白濁します。ろうそくを燃やした時と同様に二酸化炭素ができていました。

 次に、スチールウールを酸素中で燃やしてみました。(集気びんの底が割れないよう砂を入れています。)

  スチールウールは、酸素の中で激しく燃えました。子ども達からは、「花火みたいだ!!」と本時一番の歓声があがりました。スチールウールが燃えた後の集気びんの中の気体を注射器で吸い取り、石灰水の中に入れましたが石灰水は変化しませんでした。燃えても二酸化炭素が発生しないものもあるようです。

 このスチールウールの実験は、以前の教科書には載っていましたが、現在使っている教科書には載っていません。「理科の好きな子どもになってもらいたい」という思いがあり、子ども達の理科への興味関心を高めるための一つの方法として今回実施しました。