こんなことがありました!

虫眼鏡 電磁石の鉄を引き付ける力を強くするにはどうすれな良いか【5年理科(解決編)】

 「電磁石の鉄を引き付ける力を強くするにはどうすればよいか」解決編です。前の理科の時間には、電磁石に流れる電流の大きさを変えて、鉄のゼムクリップが何個付くかという実験をしました。この実験によって電磁石に流れる電流を大きくすると鉄を引き付ける力が強くなることが分かりました。今日は、もう一つの予想、電磁石に巻く導線の巻き数を増やすと鉄を引き付ける力が強くなるかを確かめる実験を行いました。電磁石の導線の巻き数は100回巻きと200回巻で比べることにしました。当然、電磁石の巻き数以外の条件はみな同じにします。(理科の実験の際には、大切な考え方である「条件統一」です。)

まず、2人協力して回路図を考えました。

次に、回路図に従ってまず以前に作っておいた100回巻の電磁石の強さを調べました。ついで、同じ電磁石にさらに100回導線を巻き付けて200回巻の電磁石を作りました。

200回巻の電磁石ができたら、電流を流して電磁石の強さを調べます。(さて、鉄のクリップは何個付くのか。)

 実験の結果は勿論、各自ノートに記載しますが、結果を共有するためにホワイトボードにも書き込みます。

 実験の結果、100回巻きの電磁石が持ち上げた鉄のクリップの数は3回行った平均が、Hさんは4個、Yさんは5個、200回巻の電磁石が持ち上げた鉄のクリップの数は3回行った平均が、Hさんは14個、Yさんは11個という結果になりました。さらに、200回巻の電磁石に乾電池2個直列につないでみると、持ち上げたクリップの数は3回行った平均が、Hさん、Yさんともに26個にもなりました。

 前の時間の実験と、今回の実験の結果から、電磁石の鉄を引き付ける力を強くするには、電磁石に流れる電流の大きさを大きくしたり電磁石の導線の巻き数を増やしたりすればよい事がわかりました。

 それにしても、子ども達のてきぱきと実験を進める力には、いつも感心させられます。