今日は「長崎原爆の日」です。
8月9日(日)、夏休み11日目。今日も太陽は見えず涼しい日です。今日、8月9日は、「長崎原爆の日」です。広島に原爆が落とされてから3日目の出来事でした。午前11時2分に落とされた原子爆弾によって長崎市では、この年の12月までに約7万人以上の方々が亡くなっています。そしてまた、広島市同様、その後の放射線による健康障がいで今もなお多くの方々が苦しんでいます。
昨日ラジオを聞いていると、「おこり地蔵」というお話が朗読されていました。原子爆弾が落とされた広島のお話でした。とても心に響いたので、あらすじを掲載します。ぜひ、原文を読んでみてください。
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「おこり地蔵」のあらすじ 作 山口勇子
戦争の真っただ中、ある広島の路地に「わらいじぞう」と呼ばれる、笑顔のお地蔵さまがありました。ある日、青いスカートをはいた女の子がお地蔵さんの前を通って「おじぞうさん わらってる、うふふふ」とスキップをしながら通り過ぎていきました。
真夏の朝のその日もお地蔵さんは笑っていました。突然、アメリカの飛行機が空に現れて、爆弾を落としていったのと同時に、広島の町はものすごい音と光に包まれました。全てのものが吹き飛ばされて、あちこちで炎が燃え上がり人々の叫び声が響いていました。お地蔵さんも吹き飛ばされて、体は砂の中に埋まって笑った顔だけが出ていました。お地蔵さんの前をやけどを負った人やボロボロの服を着た人たちが逃げまどっていました。翌日、火の消えた広島の街には何も残っていませんでした。あちこちに死んだ人が倒れていました。 お地蔵さんもまだ砂の中に埋まっていると、向こうからボロボロの服を着た裸足の女の子が歩いてきました。よく見ると、あの青いスカートをはいてお地蔵さんを見て嬉しそうにスキップしていった女の子でした。女の子は大きなやけどをしていて、お地蔵さんの前で倒れてしまいました。そして、「母ちゃん、水」と言いました。「水、みず・・」と女の子の声はだんだん小さくなっていきました。すると、おじぞうさんの笑顔がだんだん何かをにらみつけるような怖い顔に変っていき、まるで仁王の顔になりました。そして、おじぞうさんの目から、ぽとり、と次々に涙が落ちて女の子の口の中に入っていきました。女の子は涙の水を飲み終えると、「かあちゃん・・。」と言って少し笑い、そのまま動かなくなりました。 そのとたん、おじぞうさんの顔は崩れ落ち、おじぞうさんは体だけになってしまいました・・・。
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戦争は、多くの人々の命を奪い未来を奪っていきます。そして人々の心の中におおきな悲しみや怒りを残していきます。戦争はどんな理由があっても許されない、あってはならないものだと思いました。
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