こんなことがありました!

虫眼鏡 「熱した後にビーカーの水が減ったのはなぜだろう」(4年理科)

前の時間に、水を熱して温度や様子の変化を調べた子ども達。今日は、「熱した後に、ビーカーの水が減ったのはなぜか」をめあてに学習を進めました。 (青文字は、子ども達の言葉です。)

「水を熱したあと、ビーカーの水減りましたね。なぜだろうね。」「水を熱すると、湯気が出たから、それで減ったんじゃないかな。」「ビーカーの中や温度計にも水滴がついていました。」「その水滴は、水がはねたのかな。」「湯気がついたからじゃないかな。」「じゃあ、湯気の正体は水ってこと?」「そう。」「じゃあ、今日は、それを確かめてみよう。どうやったらいい?」「・・・・・・・」「湯気が水だったら触ったらぬれるよね。でも、沸騰している水から出る湯気だから熱くて手では触れない・・。」「下敷きで触ったらいいんじゃない。」

 このような話し合いの後、ビーカーに水を入れ、小さな穴を空けたアルミ箔を蓋にしてかぶせ、水が沸騰するまで熱し、湯気が出てくるのを待ちました。そして、アルミ箔の穴から湯気が出てきたところで、下敷きではなく計量スプーンを湯気にあててみました。するとスプーンには、水滴がつきビシャビシャに濡れました。予想通り、湯気の正体は水でした。ビーカーの中の水が湯気になって、そのせいで水が減ったのです。

 さて、ここで、子ども達にある一点に着目するよう指示をしました。それは、アルミ箔に空けた小さな穴と湯気の間にある隙間です。湯気は、アルミ箔の穴から少し離れたところから見え始めます。ためしに、このアルミ箔の穴と湯気の間にスプーンの柄の方を入れてみるように指示をしました。すると、スプーンの柄には、水滴がつき濡れました。湯気とアルミの穴の間には何も見えないけれど、ここにも水がありました。目に見えない水?子ども達からは「水蒸気?」という言葉が聞かれました。さて、今日の実験で、熱せられたビーカーの水は、外に出ていったということが分かりました。

 次の時間には、水を熱した時に出てくる泡の正体を探ろうということにしました。子ども達は、「水蒸気だ」とか「水の中にある空気だ」とか「沸騰石に入っていた空気だ」とかいろいろと予想していました。次の学習を行った上で、水を熱するとなぜその量が減るのか詳しくまとめていきたいと思います。