こんなことがありました!

2022年1月の記事一覧

校長室から 1/31

体験から学ぶこと~気楽に読んでください~

 20数年前、学級担任をしていたときの話です。学級で生き物を飼育してみよう・・ということになり、キンクマハムスターの飼育を始めました。キンクマハムスターはハムスターの中では比較的大きい方で、『温厚で大人しい性格のため、初めてハムスターを飼育する初心者におすすめ』ということもあり、子ども達が中心となって、オス2匹の飼育を始めました。2匹は前情報通り、とてもおとなしく人懐っこく、育てる経験のスタートに適した動物でした。すぐに子ども達にも人気者となり、休み時間や昼休みの度に外に連れ出され、毎日のように校舎前の花壇で一緒に遊んでいました。
 キンクマハムスターは日に日に大きくなり、高さが20cm位の水槽の壁なら、飛びついて簡単に外に出ることができるようになりました。校内で脱走されては大ごとです。理科室から一番大きな水槽を運び入れ、金網のフタをして脱走できないように対策を講じることにしました。子ども達と約束したことは『遊んだ後は必ずフタをすること』でした。しかし、ある朝教室に行ってみると、2匹のキンクマハムスターはすでに脱走した後『もぬけの殻』状態でした。子ども達と一生懸命に探しました。以前、プチ脱走をしたときに発見された、足踏み式オルガンのペダルの陰にもいませんでした。休み時間の度、教室という教室、物と物との隙間、手当たり次第探しました。2日間捜索しましたが結局見つからず、子ども達と共にあきらめることにしました。子ども達は約束を守らなかったためにキンクマハムスターが脱走したこと、学校中に迷惑を掛けてしまったこと、見つかったとしても無事に発見されるはずが無いことに大反省をしていました。私は担任として、ある意味これも大切な学習だなと感じていました。
 それから5~6日ほど過ぎた頃、朝いちに教室に行き、いるはずの無い水槽を覗いてみると、そこに2匹とも帰宅しているではありませんか!子ども達共々、キンクマハムスターの奇跡の帰宅劇に大興奮してしまいました。その後、脱走&帰宅劇の真相を探るべく同じ環境で観察を続け、再び脱走をしようとする現場を捉えようと試みました。
 数日後の授業中、Y君が「あっ、先生!今、脱走しようとしてます!!」と教えてくれました。キンクマハムスターは、寝床にしていた、逆さまのカップ麺の容器に立ち上がり、そこからジャンプをして電気ケーブルに飛び移り、サーカスの綱渡りのようにして脱走していたのでした。授業そっちのけで、子ども達と一緒にその現場を観察してしまいました。そして、改めて動物の能力の高さを思い知らされました。「凄い知能ですね」「くじけない根性が凄い」「頭良いんですねぇ」と子ども達も感心しきりでした。
 今、学校現場ではなかなか動物を飼育することが難しくなってきています。衛生面の問題やアレルギーの問題、長期休業中の対応の問題など様々な側面を考える必要があります。しかしながら、そうした実体験を通した学習は、ちょっとやそっとでは忘れない、とても大切な記憶になると考えております。だからといって、すぐに動物を飼おうという短絡的な発想ではありません。体験や実験、観察などの実体験を伴う学びを大切にし、実感を是非大切にしたいと考えております。
 今学校では、令和4年度のカリキュラムを作成しているところです。今年度以上に体験的な学習を大切にしたいと考えております。保護者の皆様、地域の皆様に協力をご依頼する場合もあるかと思いますので、その際は是非ご協力いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

給食・食事 1月31日(月)、今日の給食です。

 1月31日(月)、今日の給食です。

 献立は・・・

  ご飯  牛乳  のっぺい汁  ひじき炒め煮  かぼちゃコロッケ でした。

 献立一口メモです ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 ひじきは豊富カルシウム・食物繊維・ヨウ素が多く含まれています。カルシウムは牛乳の約12倍・食物繊維はごぼうの約7倍・マグネシウムはアーモンドの約2倍とされています。 のっぺい汁にはたくさんの野菜が入ってます。今日は、ビタミン、ミネラルがたくさん入った献立です。

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 今日は、5,6年生の給食のようすを紹介します。5,6年生はいつも落ち着いた雰囲気で給食を食べています。勿論、しっかり黙食です。高学年になると食べる量も多くなります。ヒジキの炒め煮をお皿いっぱいにもらったDさん。ちょっと恥ずかしいから写真撮影は、ヒジキ煮を食べて減らしてからにしてくださいという要望がありました。

 

 

虫眼鏡 電磁石の鉄を引き付ける力を強くするには・・(5年理科)

 1月28日(金)、5年生の電磁石の学習の様子です。この時間のめあては、「電磁石の鉄を引き付ける力を強くするにはどうしたらよいか」です。子ども達の予想として出たのが、流れる電流の大きさを大きくすることと電磁石に巻く導線の巻き数を増やすという二つの方法です。この二つの予想について調べることとし、本時では、電流の大きさを大きくすることで電磁石の鉄を引き付ける力が強くなるかを調べることとしました。流れる電流を大きくするにはどうするか。「乾電池を直列につなぎます。」乾電池は、直列につながないとだめ、並列つなぎでは流れる電流の大きさは乾電池1個の時と変わらない。子ども達は、4年生で学習したことをしっかり覚えています。検流計を中に入れた回路図も自分たちで考え時間内にしっかり結果を導き出すことができました。

虫眼鏡 身の回りの水溶液を調べよう(6年理科)

 1月28日(金)、6年生の理科の学習の様子です。この時間は、身近な水溶液を「酸性」「中性」「アルカリ性」に仲間分けしました。この実験は、前の時間に5つの水溶液(食塩水、石灰水、アンモニア水、塩酸、炭酸水)を仲間分けしたのと同じ方法でリトマス試験紙を使って行いました。Tさんは、「仲間分けの方法は完全にわかった!」と自信たっぷりに話していました。酢は酸性、カビハイターなどはアルカリ性を示しました。ところで、酸性の水溶液、中性の水溶液、アルカリ性の水溶液には、どんなはたらきがあるのでしょうか。更に調べていきます。

 「酸性」「中性」「アルカリ性」を区別するための試料は、リトマス試験紙だけではありません。教科書には、ムラサキキャベツの汁やBTB溶液などが掲載されています。そこで、炭酸水、塩酸、食塩水、石灰水、アンモニア水の5つの水溶液にムラサキキャベツの汁とBTB溶液をそれぞれ入れてみました。すると、酸性、中性、アルカリ性それぞれの水溶液によって見事に異なる色に変化しました。実験中は「おーきれい」「赤くなった」などの声も聞かれました。こうした実験は理科の楽しさの一つであろうと思います。同じ酸性やアルカリ性の水溶液でも、色の濃さがそれぞれ違うことに気づく子もいました。