こんなことがありました!

2020年8月の記事一覧

鉛筆 今日は、終戦の日です。

 8月15日(土)晴れ。夏休み17日目になりました。午前7時30分の裏磐梯の気温は22度。天気は曇り時々雨、最高気温は27度という予報です。

 さて、今日、8月15日は「終戦の日」です。広島に原爆が落とされてから9日目、長崎に原爆が落とされてから6日目でした。たくさんの人々の命を奪い、たくさんの人々を不幸にした戦争は、二度とあってはなりません。わずか75年前にあった出来事を私たちは、決して忘れてはならないと思います。そして、二度と戦争を繰り返さないためにも子どもたちに歴史をしっかり伝えていかなければなりません。

 

・・・とは言っても、戦後75年。多くの大人が戦争を知らない時代になりました。ですが、今日は新聞、テレビ、ラジオなどでも戦争に関する報道が多くなされることと思います。映画やドラマなどもあることと思います。そうしたものを活用して、お子さんと話をする機会を持つこともよいのではないかと思います。 

 NHKの「戦争証言アーカイブ」というWEbページでです。クリックして閲覧してみてください。

 教育活用「NHK戦争証言アーカイブ」

鉛筆 小平潟天満宮と算額

 算額についてもう少し書きます。

 

 

 

 

 

 

 

 学問の神様、菅原道真が祀られた猪苗代町の小平潟天満宮(こびらかたてんまんぐう)には、毎年受験シーズンになると多くの受験生が合格祈願に訪れます。保護者の皆さんの中にもお参りに行かれたことがあるという方もいらっしゃることと思います。

 この小平潟天満宮には、前の記事に掲載した佐久間庸軒とその門人による算額が奉納されています。この神社にふさわしい奉納品だと思いませんか。

鉛筆 涼しい朝です。(「算額」について )

 8月14日(金)、夏休み16日目。涼しい朝を迎えています。虫の声も盛んに聞こえてきます。今日の北塩原村の日の出時刻は午前4時55分、今日もかなり暑くなりそうですが、立秋はとうに過ぎ、確実に秋は近づいているようです。美しい裏磐梯の秋、楽しみです。

 

 さて、今日は、算数のお話をしたいと思います。夏休みの算数の宿題は終わりましたか? 算数は好きですか? 算数の楽しさは、なんといってもあれこれと考え、問題が解けた時の爽快な気持ちではないでしょうか。実は、日本人は、昔から算数をゲームみたいにして楽しんでいたのです。

 左の写真は、昔の人がかいた算額というものです。算額とは、神社やお寺に奉納した数学の絵馬や額のことです。数学の問題が解けたことを人々は神や仏に感謝し、この算額を奉納しました。こうした人々の中には難問や問題だけを絵馬にかいて答えをかかないで奉納する者も現われました。そして、その問題を見た人は、一生懸命に解答を考え、算額にしてまた奉納したのです。「どうだい、この問題を解ける者はいるか。」「そんな問題、簡単さ。こうやれば答えが出てくるよ。」まるで数学の問題をゲームのようにして楽しんでいたのでしょう。この風習は江戸時代中頃から始まり、現在全国に1,000近くの算額が残っています。この算額に書かれた数学は、和算と呼ばれる江戸時代に生まれた日本独自の数学です。

 私が、この算額に興味を持つようになったのは、田村市船引町の小学校に勤務していた時の事でした。学校近くの神社には、算額が奉納されている神社が複数ありました。なぜかというと、隣接する三春町に佐久間庸軒(さくまようけん)という和算の学者がいたからです。佐久間庸軒、どんな人かというと・・・【江戸時代後期から明治時代にかけ活躍した学者で、幼い頃から父の影響を受け算学を勉強し、17歳で『当用算法(とうようさんぽう)』という本を書きました。江戸時代末期には、三春藩の藩校「明徳堂(めいとくどう)」で先生をしていました。明治時代に入り県の職員となり測量を行っていましたが、自分だけが国のために働(はたら)くより、算学を教えて多くの人が国のためになるよう、生まれた石森【旧船引町】にもどり、塾を開き、農民を中心に2,000人の弟子に教えました。(うつくしま電子事典より)】
 

この庸軒やその弟子たちが、地元をはじめ各地の神社やお寺に、算額を奉納していたのです。

虫眼鏡 ペルセウス座流星群、見ることができたでしょうか。

 8月13日、夏休み15日目になりました。今日は盆の入り、各ご家庭でもお墓参りなどを予定されているのでしょうか。朝から青空が広がり午前9時現在、もうすでに気温も高くなっています。どうか熱中症にならないようお気を付けください。

 さて、昨日アップしましたペルセウス座流星群、ご覧になりましたか。残念ながら午後9時頃には、曇っていて星がみえる状況ではありませんでした。諦めて家に入ろうとすると、西の空に花火があがりました。今年、初めて見る花火でした。しばらく花火を眺めて、寝ることにしました。

 朝、4時頃目が覚めました。外はまだ真っ暗です。そして、雲はあるものの星が見えます。そこで、昨日書いたようにリラックスして15分ほど空を眺めていると、3個ほど流れ星を見ることができました。流れ星は、撮影できませんでしたが、下弦の月とその左下に明るく輝く金星の写真をアップします。

 なお、星の観察をするときには、スマホの星座表アプリを使うと一層楽しめると思います。星に詳しくない私のような者でも「あれが、おりひめ星のこと座のベガか。」とか「あの星とあの星とあの星を結んだのが、夏の大三角だ。」とか・・・わかるというのは楽しいものです。裏磐梯は、星のきれいな所です。是非、お子さんと楽しみながら星空を眺めてみてはどうでしょう。 下の写真は、スカイマップという無料の星座アプリです。ペルセウス座もちゃんとわかりました。

虫眼鏡 今夜(8月12日)、ペルセウス座流星群が極大になります。

 8月12日(水)、夏休み14日目になりました。今日は、朝から雨が降り、昨日と比べると過ごしやすい日になっています。磐梯山も雲の中です。でも、夜にはこの雲もなくなり、晴れてくれるといいなあと思っています。   

というのは・・・

 

 今夜は、今年一番ペルセウス座流星群の活動が活発になる夜だそうです。周りの明るさにもよりますが、1時間に30個ほどの流れ星を観測できるチャンスです。月は、下弦の月で明るさもさほど明るくないという好条件です(福島県の今日の月の出は23時11分)。流星群の活動は、22時頃に最も活発になるそうですが、たくさんの流れ星を見つけることができるのは、夜半から明け方にかけてということです。観測のコツは、ゆったりとした気持ちで、リラックスながら空全体を15分~20分ほど眺めることだそうです。生活のリズムを崩すことなく無理のない範囲で空を眺めてみるのもよいかもしれません。私は、流れ星が少しずつ見え始める21時頃から縁側に座ってのんびり空を眺めてみたいと思っています。

虫眼鏡 裏磐梯に「旅する蝶」アサギマダラが飛来し始めました。

 8月11日(火)、夏休み13日目です。昨日は、県内各地で久しぶりに35度を超える暑い日になりました。予報によると今日は、さらに暑い日になりそうです。福島市ではなんと38度まで気温が上がるという予報です。水分をこまめにとって、熱中症に気を付けましょう。

 さて、報道によると、裏磐梯のデコ平に「アサギマダラ」が飛来し始めたということです。今月末まで何回か観察会も開かれるようです。下の写真は、昨年、夏休み行われた「アサギマダラ」の鑑賞会の様子です。アサギマダラは、アゲハチョウほどの大きさで、旅をする蝶として有名です。羽に印をつけたものの中には、2000kmも離れた台湾で確認されたものもあるそうです。

 7月下旬から9月上旬までデコ平では、たくさんのアサギマダラを観る事ができます。そのわけは、デコ平には、「ヨツバヒヨドリ」というアサギマダラが好んで蜜を吸う花がたくさんあるからです。ヨツバヒヨドリの蜜には毒があり、その蜜を吸うことで自らを毒蝶とし、長い旅で出会うであろう野鳥などから身を守るともいわれています。 これから季節が進み気温が下がってくると間もなく、デコ平で一休みしていたアサギマダラの南に向かう長い旅がはじまります。

ヨツバヒヨドリの蜜を吸うアサギマダラアサギマダラ

お祝い 今日は、山の日です。

 

 8月10日(月)、夏休み12日目。今日は、「山の日」です。「山の日」は、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨として、2014年に制定された国民の祝日です。本来は、8月11日が「山の日」ですが、今年は東京オリンピックが予定されていましたので、閉会式の翌日となる8月10日になったそうです。

 さて、左の植物は何だかわかりますか。自宅で育てているものですが、あまり見たことがないという人もいるかもしれませんので紹介します。この植物は、「落花生」です。子ども達には「ピーナッツ」といった方が分かりやすいかもしれません。楕円形の葉とかわいらしい黄色い花が咲きます。この落花生の実の付け方が面白いのです。黄色い花は朝方に咲き、花粉がめしべに付き自家受粉します。そして受粉した後1週間ほどで豆のもとになる子房の付け根【子房柄(しぼうへい)】がどんどん伸び、やがて土に3~5センチほど刺さります。土に刺さった子房は膨らみ、中に豆ができます。土の中で80日ほど成長すると収穫できます。

 花が落ちたところの土の中に豆のさやができることから、「落花生(らっかせい)」と呼ばれるようになりました。

 (写真の赤丸で囲まれているところが子房柄です。)

  

鉛筆 今日は「長崎原爆の日」です。

 8月9日(日)、夏休み11日目。今日も太陽は見えず涼しい日です。今日、8月9日は、「長崎原爆の日」です。広島に原爆が落とされてから3日目の出来事でした。午前11時2分に落とされた原子爆弾によって長崎市では、この年の12月までに約7万人以上の方々が亡くなっています。そしてまた、広島市同様、その後の放射線による健康障がいで今もなお多くの方々が苦しんでいます。

 昨日ラジオを聞いていると、「おこり地蔵」というお話が朗読されていました。原子爆弾が落とされた広島のお話でした。とても心に響いたので、あらすじを掲載します。ぜひ、原文を読んでみてください。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

「おこり地蔵」のあらすじ   作 山口勇子

 戦争の真っただ中、ある広島の路地に「わらいじぞう」と呼ばれる、笑顔のお地蔵さまがありました。ある日、青いスカートをはいた女の子がお地蔵さんの前を通って「おじぞうさん わらってる、うふふふ」とスキップをしながら通り過ぎていきました。 

 真夏の朝のその日もお地蔵さんは笑っていました。突然、アメリカの飛行機が空に現れて、爆弾を落としていったのと同時に、広島の町はものすごい音と光に包まれました。全てのものが吹き飛ばされて、あちこちで炎が燃え上がり人々の叫び声が響いていました。お地蔵さんも吹き飛ばされて、体は砂の中に埋まって笑った顔だけが出ていました。お地蔵さんの前をやけどを負った人やボロボロの服を着た人たちが逃げまどっていました。翌日、火の消えた広島の街には何も残っていませんでした。あちこちに死んだ人が倒れていました。 お地蔵さんもまだ砂の中に埋まっていると、向こうからボロボロの服を着た裸足の女の子が歩いてきました。よく見ると、あの青いスカートをはいてお地蔵さんを見て嬉しそうにスキップしていった女の子でした。女の子は大きなやけどをしていて、お地蔵さんの前で倒れてしまいました。そして、「母ちゃん、水」と言いました。「水、みず・・」と女の子の声はだんだん小さくなっていきました。すると、おじぞうさんの笑顔がだんだん何かをにらみつけるような怖い顔に変っていき、まるで仁王の顔になりました。そして、おじぞうさんの目から、ぽとり、と次々に涙が落ちて女の子の口の中に入っていきました。女の子は涙の水を飲み終えると、「かあちゃん・・。」と言って少し笑い、そのまま動かなくなりました。 そのとたん、おじぞうさんの顔は崩れ落ち、おじぞうさんは体だけになってしまいました・・・。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 戦争は、多くの人々の命を奪い未来を奪っていきます。そして人々の心の中におおきな悲しみや怒りを残していきます。戦争はどんな理由があっても許されない、あってはならないものだと思いました。

鉛筆 なぜ、勉強しなければならないの?

 8月8日(土)、夏休みも10日目になりました。昨日、今日と天気は曇や雨で、比較的涼しい日が続いています。

 間もなくお盆の時期になります。この時期は、家族で過ごす時間も多くなると思います。団らんの時間をゆっくりと過ごすためにも夏休みの課題を計画的に進めていくとよいかもしれません。

 さて、それではなぜ勉強はしなければならないのでしょう。高校受験で困らないように・・、将来自分が希望する職業に就くために・・・。「将来、どんな仕事をしたいかなんて、まだ、決まってないよ。」そんな子ども達の声も聞こえてきそうです。勉強をすることに越したことはない事は知っているのに、その理由を聞かれるとうまく答えられない。勉強をしなければならない理由・・・そんな事を考えている時、子どものころ観ていた「ひょっこりひょうたん島」というテレビ人形劇を思い出しました。その番組では、テーマソングのほかに劇中で「勉強なさい」という歌が歌われていました。子ども達と先生の掛け合いで歌われる歌です。こんな歌です・・・。 (古い歌ですが、youtube でも聞くことができます。)

 ♪♪ ♪♪♪ ♪♪ ♪♪♪ ♪♪ ♪♪♪ ♪♪ ♪

「勉強なさい」 作詞;井上ひさし 山本護久 作曲;宇野誠一郎

(子ども) 勉強なさい 勉強なさい 大人は子どもに命令するよ 勉強なさい 偉くなるために お金持ちになるために あ~ あ~ あ~ あ~ そんなの聞き飽きた

(先生)  いいえ、賢くなるためよ 男らしい男 女らしい女 人間らしい人間 そうよ人間になるために さあ! 勉強なさい 

♪♪ ♪♪♪ ♪♪ ♪♪♪ ♪♪ ♪♪♪ ♪♪ ♪♪♪ ♪♪ ♪♪ 

 勉強するのは、えらくなるためでもなく、お金持ちになることでもなく、人間になるためだといっています。

  さらに、ベストセラーを漫画化したことで少し前に話題となった「漫画 君たちはどう生きるか」(吉野源三郎  作 羽賀翔一 画)の中には、勉強する理由について次のように書かれています。

☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆

 ひとりの人間として経験できることには限りがある。しかし、人間は言葉や書物でそれぞれの経験を伝え合うことができる。そして、できるだけ広い経験を、それぞれの方面から、矛盾のないようにまとめあげていったものが学問である。学ぶことで、経験を先人から受けついで、そのうえで新しい経験を積んできたからこそ、人類は進歩することができた。できるだけ学問を修めて、今までの先人の経験や知見を学ぶことは、人間だけができることであって、今を生きる私たちは、その上に立ってまだ解くことができていない問題を解決するために力を注いでいく事、そして自分自身の生み出した新たな経験や知見を子孫に伝えていかなければならない。

☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆

  勉強をしなければ、先人がせっかく残してくれた経験や知見を身に付けることはできません。勉強していない者は、新しい未来を創ることはできません。

 「勉強する事」には、人間になるため、よりよい人間として生きるため、深い意味があるようです。

虫眼鏡 「菜の花や・・・・」昨日の答えです。

「 菜の花や 月は東に 日は西に 」(与謝蕪村)

 俳人であるとともに画家であったというだけあって、美しく雄大な風景がイメージできる俳句です

 さて、解答です。

第1問 この俳句の季節はいつ?

解答; 「菜の花」という表記から、季節は「春」であることが分かります。 

第2問 この時の月の形は?

解答; 「月は東に 日は西に」という表記から、太陽、地球、月が一直線に並んでいることが分かります。このような並びの時は、月の形は満月になります。

 どうですか? 簡単だったでしょうか。 

 (月の満ち欠けの仕組み)